STORIES

#4

飴色に輝く「お茶」を食べる?! 岡山発、全国でも話題の『茶ノベーゼ』。

このエントリーをはてなブックマークに追加

有限会社 海田園黒坂製茶 黒坂 浩教さん/黒坂 いづみさん

伝統製法で作られた『美作番茶』と岡山県産の黒大豆をふんだんに使った、「お茶のジェノベーゼソース」その名も『茶ノベーゼ』。

農林水産省主催の「フード・アクション・ニッポン アワード2018」他、アワードを受賞し、全国から注目を浴びている商品です。

一度聞いたら忘れない、ユニークな商品。『美作番茶』と商品への思いを、岡山県美作市に製茶場を構える『海田園黒坂製茶』の黒坂 浩教さん、いづみさんご夫妻にお伺いしました。

 

—お茶で新たな商品を作ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

浩教さん:『美作番茶』を作る生産者が減ってきて、途絶えたらダメだと思って自分で作っていたんです。それを持ってあちこちに商談会に行ったのだけれども、「番茶は番茶」でなかなかそれ以上の手応えがなくて。
お茶専門店の人は『美作番茶』を知っている方もいて、取り扱ってくれるところもありましたが、『美作』という土地をもっと全国に広めたくて、『美作番茶』を使った何かを作ろうと思ったのがきっかけでした。

お茶といえば静岡のイメージが強いですが、実は岡山県美作市の海田(かいた)地区は江戸時代から受け継がれるお茶の産地。この地域でつくられる「海田茶」は、岡山県茶品評会でもトップクラスを誇り、県内外から親しまれているお茶なのです。

 

—『茶のベーゼ』のアイデアはどこからうまれたのですか?

いづみさん:今のトレンドは何かと考えたときにパスタや、マカロンがいいかなと。マカロンは技術的に難しいので、パスタソースを作ろうと思いました。ジェノベーゼのパスタソースはよく見かけますし、お茶のお菓子やドレッシングも見かけますよね。お茶の加工品といえば緑色ですが、『美作番茶』は色が茶色なんです。しかも、『美作番茶』は全国の他の地域では真似ができないお茶なので、ちょっと異質な商品ができるかなと思いました。

 

—『美作番茶』は他の地域では真似ができないお茶ですか。どういうところが特徴なのですか?

 

いづみさん:この飴色の艶が特徴です。『美作番茶』は製法が独特で。梅雨明けの土用の頃、摘み取った葉を大きなお鍋で煮るんです。40分から1時間、茶葉をひっくり返しながら。煮上がったものを、ブルーシートの上で干すのですが、その時に、お鍋の中の煮汁を茶葉にかけながら干すんです。かけて、乾かして、かけて、乾かして…というのを炎天下の中、3日間ほど繰り返しています。暑い時期に手間がかかって大変ですが、そうすることでこの「テリ」と、味に「コク」がでます。一般的に番茶はさっぱり系の味ですが、『美作番茶』は深みがあって濃い味がするんですよ。

 

 

—そこまで手間のかかっている茶葉を使っているのですね。ところで『茶のベーゼ』って、ネーミングもとてもユニークですよね。

いづみさん:そうですね。まず名前で何?って思ってもらえます。商標もとりました。うちで取り扱っている6次化商品の中では、じわじわと作る回数も増えてきていて。今は道の駅や、サービスエリア、おみやげ屋さんや、デパートなどで取り扱ってもらっています。

 

—今後どういう展開をお考えですか?

浩教さん:本来の飲む方のお茶をメインに頑張りたいです。」
いづみさん:「小さい頃から、お茶を飲まれている人は飲む習慣がありますが、そうでない方は飲まれません。昔ながらは残していきたいと思っていますが、そういう方にお茶を飲め飲めと言うのではなくて、『茶のベーゼ』のような商品がお茶にふれるきっかけになればいいなと思っています。それで最終的には、お茶を飲まれない人にもお茶っておいしいんだね!と飲んでもらいたいです。

 

伝統製法の贅沢な『美作番茶』で作られた『茶のベーゼ』はお家ごはんが手軽にグレードアップする逸品。『美作番茶』と岡山県産の黒豆に、チーズとガーリックが効いていて一度食べたらやみつきになります。ぜひ一度ご賞味ください。

 

 

黒坂 浩教さん、いづみさんありがとうございました!

 

INFORMTAION

有限会社 海田園黒坂製茶 (WEBサイト)

〒707-0044 岡山県美作市海田2343

086-872-2801

営業時間 月曜日〜土曜日 8:00〜18:00

一覧へもどる

FOLLOW US