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岡山から世界を目指して。 酪農家のジェラティエーレが作る、 日本を惚れさせたジェラートとは?

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有限会社醍醐桜 山本 英伸さん

岡山県真庭(まにわ)市には、岡山県の天然記念物にも指定されている『醍醐桜』があります。その醍醐桜のある地域に、工房とショップを構える『ジェラート醍醐桜』。酪農を営む『山本牧場』の三代目、そして岡山で注目のジェラティエーレでもある『有限会社醍醐桜』の山本英伸さんに、日本中を惚れさせたジェラート『恋するジャージーPremium 黒文字』についてお伺いしました。

 


—山本さんは、酪農をされながらジェラート作りをされているのですね。

山本さん:はい、もともと実家が酪農をしていまして。私は高校卒業後、大阪で就職していたのですが、家業が気になっていたので岡山に戻ってやってみようかなと思いました。でも、やっていくうちにだんだん酪農だけでは厳しいなと思いはじめてきて。乳価が下がり続けていていたんですよね。悩んでいたのですが、できることなら酪農は続けたいという思いがありました。その頃、6次化の流れがあって、私もいろんな乳製品を食べてみたり、探していたりしていた時にちょうど、農家直営のジェラートを見つけたんです。それを食べてみたらとても美味しくて。こんなに美味しいのなら、うちの牛乳で作っても美味しいに決まっている!と思いジェラート作りをはじめました。

 

 

-ジェラート作りはどうやって学んだのですか?

山本さん:うちはイタリアのジェラート製造機械を使っているのですが、はじめはそのメーカーの日本営業所から作り方の基礎を学びました。でも、もっとオリジナル性のある商品を作りたくて、オープンして4ヶ月後にイタリアのジェラート専門学校に学びに行きました。イタリアの方は、ジェラートにとても誇りを持っていて、ジェラートに使う食材に対しても誇りを持っていました。例えばレモンやヘーゼルナッツでも「ここの産地やブランドがうまいんだよ!」と教えてくれて。日本でも、ここの産地のこの農産物が美味しいというのはありますよね。それと同じなのかなと感じました。基本的な作り方を学んだら、あとはどの食材をどう使うかがポイントになるのかなと、イタリアでの経験から学びました。日本に帰ってきてからは、津山市にある美作大学の教授に食材の加工方法のアドバイスをいただいたりしています。

 

—イタリアでも学ばれているのですね。ところで、「黒文字」という食材に注目したきっかけは何だったのですか?

山本さん:『黒文字ジェラート』は今、私が作っている中でも一番新しいフレーバーになります。今までいろいろな食材を扱ってきたのですが、一通り試したので新しいものを探していました。そんな時、岡山県真庭市の新庄村で『黒文字茶』をPRされている方がいらっしゃって、試しにやってみようかということで。そこから試作をしてみたら味のバランスがいいのができたので、そこから黒文字の味と風味をどうやったら伝えられるかなとさらに加工方法を調整し出来上がりました。『黒文字ジェラート』はミントのような、スパイシーなミルクティーのような味で女性に喜んでもらっています。

 
(『恋するジャージーPremium 黒文字』に使用されている黒文字茶)

 

 

—『黒文字ジェラート』は、素晴らしい賞も受賞されているのですね。

山本さん:去年、ジェラートの大会『ジェラートワールドツアージャパン2019横浜』にエントリーしたところ、日本第3位をいただきました。審査員の他に2万人の一般のお客様の審査もあったのも励みになりました。ジェラートワールドツアーは、世界の各国でその国で一番好まれるジェラートを見つける大会なのですが、日本で1位になると毎年イタリアである世界大会に出られるんです。優勝して世界大会に行きたかったですね…!前回の『ジェラートワールドツアー』で自分なりに改善点を見つけたので、次はイタリア本戦を目指しています。

 

 

進化し続ける山本さんのジェラート。

斬新な『黒文字ジェラート』は、繊細で爽やかな味で特に女性から人気の商品です。ぜひ一度ご賞味ください。『有限会社醍醐桜』の山本英伸さんありがとうございました!

 

 

INFORMTAION

ジェラート醍醐桜 (WEBサイト)

〒719-3145 岡山県真庭市西河内568-2

086-752-0181

営業時間 11:00〜18:00

定休日 毎週水曜日(※冬季は不定休)

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