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若手後継者等育成事業「つくぼ地域特産品開発の調査研究」
平成27年5月22日 〜 平成28年3月2日

 つくぼ商工会女性部では「いぐさ」という地域資源を生かし特産品開発に取り組んだ。
 まず「いぐさ」の性質効能について学び、食用のいぐさ粉末には食物繊維を多く含み栄養価の高い食品であることが判明した。そこで、料理に使用してみることになり、料理教室の先生に指導を受け、いぐさ粉末を使ってお菓子作りに挑戦した。中でもシフォンケーキが好評であり、7月の花ござまつりの会場で試食会を行うことになった。
 当日は100名ぐらいの方に試食してもらいアンケート調査を行った。
 米粉・豆乳・いぐさ粉末を使用したシフォンケーキは美味しいと好評な意見をいただいた。
 11月には、「いぐさへの想いを語る会」を開催し、つくぼ商工会地域内でいぐさに関わる事業を行っている4名の方々にいぐさへの想いを語っていただいた。
 いぐさの歴史、いぐさのアロマテラピーやいぐさ菓子製造で事業展開、いぐさを使ってのワークショップなどについて想いを聞くことができ特産品開発へのステップになった。その後、女性部ではシフォンケーキの商品化に向け部員だけで調理研究を重ね、満足できるレシピが完成した。
 今後の方向性について役員会で検討した結果、製造については早島町内の会員事業所でいぐさ粉末の使用実績のある業者に委託することになった。
 最後にまとめとして報告会を行いシフォンケーキ試作品の披露と講演会を行った。今後は花ござまつり会場で販売できるよう取り組んで行きたい。

   
効 果 

 地域資源の「いぐさ」の特性・効能について学び、地域を見直す良い機会を得た。
 この事業の研修を通じ、部員自らの事業に反映される内容も多くあった。
 (1) 顧客満足の要素として「おもてなし」「感動や共感を与えること」
 (2) 顧客の購買心理では常に顧客の立場や気持ちを考え行動を起こすこと。 特産品の開発者である女性部であるとともに一事業者として、日頃の事業の中で活かされる研修内容であった。

 反省点

 特産品開発が結果的に食品になった。食品を製造販売することは食品衛生の面でも問題点が多い。もっと広い範囲で小物・民芸品等、女性ならではのアイデアを引き出すことも出来たのではないかと反省する。

 その他の事業

・ 視察研修(奥出雲たたらの里)
・ 年末年始に向け寄せ植え講習会
・ 商工会の日事業
・ 地域イベントへの出店

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