〒719-3611 新見市神郷下神代4898-9 Tel(0867)92-6103

 

平成27年度女性部講習会「漆塗セミナー」

 平成28年2月3日

 本年度は女性部講習会として「漆塗セミナー」を 〜 自作の箸で毎日の食卓をちょっと優雅に演出、オンリーワンの漆塗の箸を作ってみませんか? 〜というテーマで開催しました。
 講師に当商工会会員であり、日本文化財漆協会会員で漆工芸作家の加藤 萌さんをお招きし、漆塗の箸の作成を体験しました。
 加藤さんは漆の知名度と普及を目指し、一昨年より新見市の漆芸による地域おこし協力隊として着任し、市内の公民館などで漆の箸に蒔絵体験をするワークショップを企画されています。
 セミナーでは、初めに箸の原型の木材を切断し、切断面にやすりをかけ、自分の好きな絵や模様を描き、その上に金粉を蒔く、蒔絵を体験しました。
 参加した部員は、「やはり漆塗りの箸は高級感がある。」「自分の好きなデザインが入れられてうれしい。」などの声が聞かれ、全員が満足した様子でした。
 加藤さんは、「うるしで遊ぶ」をコンセプトとしており、主にうるしと仲良くなること。生き物である素材と対話し、日々変化する表情を捉え自分自身が面白く制作し、提供する人にも遊び心と意味合いを与え、新しい可能性を探るということ。古い概念だけでなく、それを破ること、自身の感性で新しい可能性を考えること。と言われ、参加者は漆に対する考えを新たなものにすることができました。

   

効 果 

 当新見地区では室町時代以前から漆がとられ、明治時代から産業振興のため漆芸が行われていましたが、一時期衰退していました。平成24年からこの漆を復興する動きがあり、復活の兆しがみられています。参加者はそれぞれ個性のある作品をつくり、改めて地元の伝統工芸の素晴らしさを見直すきっかけとなりました。

 反省点

 ものづくり体験は以前から女性部員の要望が強かったが、実践を交えた講習でひとりひとりへの講師のフォローが必要なため、募集定員を少なくせざるを得なかった。今後は、より多くの部員が参加できる内容の事業を計画したいと思います。
 
 その他の事業

・ もーったいない市への参加協力
・ ノーレジ袋デー店頭啓発活動の実施
・ 各エリアイベントへの出店協力          

目次のページへ商工会マップへ