この事業は、当町が県南部に位置し、なおかつ瀬戸内海沿いの温暖な地であり冬場に雪が降ることがほとんど無く、個人的に県北部地域等降雪のある場所に行かない限り、大量の雪を前に遊ぶことができず、大量の雪に触れる機会が少ない子供たちに、雪遊びの楽しさを味わってもらおうと企画実施されたものである。
例年であれば、当商工会と姉妹縁組をしている東粟倉村商工会青年部の協力を得て東粟倉村内より雪を調達するのであるが、今年は同村内に降雪が無く他の地域での調達を視野に入れ、調達先を模索したが、どこも降雪が少なく県内での調達が困難ではないかということとなったが、天候は、わからないものであり、調達先の選定作業を進めていたところ、東粟倉村より降雪有りとの連絡が届いた。
雪が降ったという連絡を受け、急遽部員に召集をかけ実施日程と運搬機材等確保のための緊急会議を行った。会議の結果、実施は3日後、東粟倉村商工会青年部の協力を仰ぎ同村内にて積載、車輔は、建設業関連の部員とリース業者等より4トンダンプ2台、2トングンプ4台の計6台をチャーターし荷台にできる限り多くの雪が積載できるようサイズを調整したコンパネ板とメッセージを書いた布等の準備を行った。実施当日、現地において、粟倉青年部の協力により全車に雪を満載することができ、一路牛窓へと急いだ。
牛窓では、町内3幼稚園と保育園、託児所の計5ケ所の幼児達が、首を長くして雪の到着を待ちわびていた。各園に到着する度、園児たちの歓声を浴びながら園庭に順次、雪を降ろしていった。園児たちは、降ろされた雪の塊に群がり穴を掘ったり、雪玉を投げたりしながら一心不乱に遊んでいたのが印象的であった。
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