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佐伯黒姫まつり | 平成9年5月3日 |
そもそも88年の瀬戸大橋博覧会あたりから、金にモノをいわせて作られるイベントが多くなり、小さなまちのまつりなど見向きもされなくなっていた。 老人から子供まで楽しめる祭り、そんな祭りが作りたくて、「どんでんまつり」改め「第一回佐伯黒姫まつり」の企画がスタートした。 吉備の黒姫と仁徳天皇を題材に町の活性化を図る、という発想はそれ自体陳腐なものであったが、対象が古代日本であるため、今はやりの推理ゲームとして青年部員の意欲をかき立てた。 4月20日には「桃太郎まつり」に参加しPRにつとめた。 これにより、各方面からの反響も多く、新しい取り組みに不安だった部員も、「より良いものを創らねば」と心を新たにすることができた。 本番の5月3日朝は、標高400メートルの高台にある会場は霧で包まれ開催が危ぶまれたが、古代を表現するにはかえって雰囲気もよく、上々のスタートとなった。 メインの「黒姫物語」では、屋外ステージというハンディーにもかかわらず、観客がグイグイ引き込まれ舞台と一体になり、しばし放心状態となった。 観客から「もう一度見たい」の声がわき上がり、企画の成功を確信した。 婦人部も「黒姫雑炊」無料提供により応援してくれた。 |
効 果 |
「これからは文化の時代だ」と青年部の大先輩である赤岩達重副会長がおっしゃった言葉がきっかけだった。 「佐伯どんでんまつり」は11年続いたが、発足当時、若者が歴史を論じるなど考えもよらないことだった。 当時と今日では経済環境も変化してきていたし、青年部員も入れ替わった。 自由な発想を伸ばすという青年部の活動目的に一歩近付いたような気がする。 |
反 省 点 |
若者の特権であるが、他人の意見を聞かず独壇場で話を進めたきらいがある。 そのため、役場の課長や商工担当の方にいろいろお気遣い頂いた。 今後はもっと細部の文化度や土着性をアップして再構成してみたい。 済んでしまえば「アトの祭り」とはよく言ったもので、また再びマンネリへの道を歩みださぬよう頑張りたい。 |
その他の事業 | |
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