備中西商工会青年部では部員の経営者としての資質向上の一環として、また商工会事業のPR、参加事業者同士の交流目指し、経営セミナー「勝ち残るために、今何をすべきか?!〜どん底から掴んだ経営哲学〜」を実施した。
実施にあたっては、部内で組織した総務企画委員で企画を行い、業種を問わず参考になるようにと、テーマには目には見えにくい自社の強み(知的財産)をしっかりと把握し、それを活用する事で業績の向上に結びつける「知的財産経営」を選定した。
講師には知的財産経営認定士の五島宏明氏を迎え、講師自身の経営者としての経験と数多くの事業再生の事例を交えて、自社の強み(知的財産)を活かした経営の重要性についてのセミナーを行った。
セミナーでは、実際に自社の強み(知的財産)を明確にして、他社との違いを作り上げて経営力を高めていくための「事業価値を高める経営レポート」を作成するグループワークを行い、今後の実現可能性の高い抜本的な経営計画の作成のためのビジョンを構築した。
セミナーではグループワークによって、部員自身が周囲の意見を取り入れながら自社の強み(知的財産)を認識または再認識することを行った。
続いて、自社の強みがどのように収益に繋がるのかをまとめる「ストーリー化」を行ない、経営方針を明確にし、経営指標を特定し数値目標を設定する「見える化」を行った。
このことは、青年部員自身の事業の活性化、経営に関する意識の向上、および青年部活動の周知に繋がっている。
知的財産経営においての理解は深まったが、実際に自社の経営に取り入れている参加者は、まだ少数である。
今後の経営計画を明確にしていくためにも、継続的なセミナーの開催や経営支援が必要である。
また、今回の受講者は青年部員および青年部OBが中心であったが、今後は異業種間の交流を図るためにも、部員外の参加を促ように広報等の改善を行う必要がある。