本事業は、備北商工会の青年部員の親睦を深めるとともに、備北エリアでの若手人口の減少に伴う、若手後継者不足問題の解消の足がかりとなるようなアイデアを得ることを目的として、京都・大阪方面へ1泊2日の国内先進地視察研修を行った。
1日目は、兵庫県篠山市にて酒蔵・丹波篠山城跡・大書院見学の後、京都府南丹市に移動し、若手職人が多く活躍しているＮＰＯ法人「京都匠塾」にて視察研修を行い、法人設立の経緯、質疑応答などが行われた。
2日目は、大阪の「日清食品インスタントラーメン発明記念館」にて視察 を行い、世界的に有名な日清食品の「カップヌードル」の発明から製造方法 や量産化に至るまでの様々な試行錯誤を経て、商品が一般消費者の手に渡る までを学んだ。
「京都匠塾」では、備北地区での若手後継者対策について危機感を持っている青年部員も多く、「若手の人員の活躍の場はどうやって用意したのか？」など質疑応答も積極的に行われ、これからの備北商工会青年部にとって、実りある視察となった。
「日清食品インスタントラーメン発明記念館」では、発見・発明がその人の人生や社会にどんな影響を与えていくのか考える良いきっかけとなった。
京都・大阪方面への視察だったが、目的地ごとにかなりの移動距離・時間を要したため、疲れの出た青年部員の姿も多少見られた。
もう少し目的地を絞り、移動時間の短縮と青年部員の負担を減らし、視察により集中してもらうことが次回へ向けた課題だと言えるだろう。来年は質・量ともに満足してもらえるような視察研修を行いたい。
