全国各地で台風や洪水などの自然災害が発生している中、岡山西商工会女性部では、９月１日の「防災の日」に係る啓発事業として、８月２０日と２６日の２日間、本会地域における大災害時での対応と備えを習得する「大災害対策セミナー」を開催しました。
セミナーの講師には、東日本大震災において現地ボランティア活動に参加された森田靖氏を迎え、大災害発生時における地域での避難方法や救助隊が来るまでの行動方法、また、いつ災害が起こっても対処できる事業所としての危機管理について学びました。
具体的には、まず、日頃から地域のつながりを持つことが大切であることが説明され、そして事業継続のための非常持ち出しリストの準備や、家族及び従業員との連絡方法 の確認など、防災意識を高く持つことが被害を最小限にとどめると教えていただきました。
次に、東日本大震災から学ぶ防災対策として、昨今の情報化時代には、食料品を含む生活必需品や事業継続に必要な備品等の在庫が最小限に抑えられているため、災害後の調達が困難となることに留意する必要があるなどの助言をいただきながら、女性の感性による各事業所のＢＣＰ計画書を作成し、防災に対する意識を高めました。
実際に、災害時を想定した炊き出し訓練（猫袋による炊飯実習）を行うことで、対応策を習得したほか、BCP（事業継続計画）策定指導を受け、災害発生時での自身の事業継続についても危機管理の必要性と対応手段を学ぶことができました。
さらに、自身の事業を守るというだけでなく、地域ボランティアとして女性部がその役割を担い活動していく責任を有していることも認識できました。
今回のセミナーで学んだ事業継続対策について、事業環境や会社の状況などは絶えず変化しているため、定期的に見直すとともに、より効果的な対策がないか、さらに検討する必要があると考えています。
