平成２５年３月をもって廃止された「中小企業金融円滑化法」を始めとして、中小企業を取巻く環境は一段と厳しさを増す状況にある。
そこで、久米郡商工会では女性部部員の更なる資質向上を図り、経営に対する知識を高め女性の目線で事業経営の安定を目指すことを目的として講習会の開催及び個別指導を実施した。
実施内容としては、講習会を２回、個別指導を６事業所対象に実施した。講習会は入門編として、具体的な例題を基に経営改善のポイント、キャッシュフローの必要性、決算書の分析方法など金融機関から継続支援をしてもらいやすい数値基準などについての講習内容とした。
講習会終了後には希望者（６事業所）により個別指導を実施した。受講者から事前に３期分の決算書を提出してもらい、予め講師が経営分析し、その結果を基に個別指導を実施した。
指導時には事業所ごとに経営分析結果を伝えた上で経営改善のポイントについて講師から指導を受けた。
今回のセミナー募集は女性部活動の周知も兼ね、募集案内を全会員に宛て発送をした。
「経営改善の入門編」としたことで、参加者は経営改善の必要性や考え方・取り組み方法について具体的に理解できた。
個別指導では専門家から自社の経営分析を詳しく指導を受け、今後どのように売り上げを伸ばせば良いのかについて専門家の意見を聞くことができた。
個別指導受講後には経営革新計画の作成希望事業所があった。何より女性の目線で経営に積極的に参加していきたいとの意見があったことが収穫である。
今まで女性部部員は経営分析等に対して関心が薄く、受け入れられないのではないかと懸念していたが、セミナーの内容・進め方など企画次第で女性部員が参加していただけることが分かり、今後も企画を十分に練り、女性部員が参加したいと思えるセミナーを取り組みたい。
