「経営の安定と成長のために」というテーマの下、リアルタイムでの判断が問われる経営における舵取りの際の知識の習得を図ることを目的とし、３回のセミナーを開催した。
第1回では、元銀行員で銀行取引コンサルタントの上田真一氏（上田経営コンサルティング事務所代表）を講師に招き、返済猶予制度（モラトリアム法）や、銀行が行う企業の格付けについて学んだ。
続く第2回では、岡山県商工会連合会の『創業塾』に参加して商材を「岡山産果物」にしたという阿部憲三氏（(有)漂流岡山代表取締役）を講師に迎え、 (有)漂流岡山の事例をもとに“企画”と“売り方”について学んだ。また、久米郡地域内の事例についても学んだ。
そして第3回では、真庭市から世界へと事業を展開するオーティス(株)の佐山修一氏（オーティス(株)代表取締役社長）より、街づくり・地域への貢献についてと、 月次決算や決算書の重要性について学んだ。加えて、会社経営に限らず地域活性化や全てのことにおいて、PDCA（プラン・ドゥ・チェック・アクション）を行い、 数値化・分析することが重要であると学んだ。
経営者には、経営事業についての専門知識だけではなく、その他多方面においての知識が必要とされる。 今回のセミナーでは資金繰りや地域の活性化について改めて考えることで経営者としての意識を高めることができた。
また、それぞれ講師の方の経験をもとに話されているため説得力があり、刺激を受けたという意見が多かった。
セミナーの最後に質疑応答の時間を設けていたが開催時間内にすべての質問に答えていただくことができなかった。 質問や意見交換に充てた時間が短かったこともあるため、次回のセミナー開催時には講師の方と内容や質問・意見交換の時間配分について入念に確認・調整を行うことで改善する。
