現在、ペットボトルは、年間250億本が生産され回収率は62%、再資源化率は37%で完全資源化には、ほど遠い状況となっている。
再資源化を促進するには、ペットボトルからキャップを外し、ラベルをはがすことが重要。ペットボトルからキャップを外しても一般のゴミに混ぜてしまうと、焼却処分されCO2の発生源になったり、埋め立て処分されると土壌汚染を引き起こす事となり、リサイクル資源にはならない。キャップを分別回収するだけで、環境保全と再資源化の促進化の両方を行う事が出来る。
上記状況から、阿哲商工会女性部では、今年度、再資源化・CO2削減の抑制に努めるため、部員及び管内事業所・市内小中学校からペットボトルのキャップを収集し、集めたキャップをエコキャップ推進協議会に送付し、協議会活動の売却益により、世界の子供たちにワクチンを贈ることに寄与するための活動を実施した。
新見市、備北信用金庫、新見市PTA連絡協議会の後援を早々に受けることとなり、特に各小学校から数千個単位での提供を受けるなど、市内の皆様から多くのキャップが集まった。結果196.5㎏(78,600個)を二回に分け協議会に送付することが出来た。これは、ポリオワクチン98人分に相当する。また、常任委員が自主的に自宅で洗浄を行うなど活動を通じて社会貢献に対する意識の向上が部員間に芽生えた。
集まったキャップをそのまま送付することは出来ない。なぜなら、しっかり洗ったようでも、キャップは時間が経つと汚れ・カビが発生するため、漂白洗浄・流水処理をしっかり行う必要がある。また、キャップ上部シールを取り除くだけでもひと苦労。1回の洗浄作業で約2万個程度が限度となり、現状3万個程度未洗浄在庫を抱えている。
