岡山北商工会青年部では平成22年度若手後継者等育成事業として、「会社を伸ばす経営術を開催した。本事業は、青年部員事業所の発展・継続させるため、自らの経営について模索しレベルアップを図る講座である。
第一回目は経営分析の仕方や資金繰り表などキャッシュフロー経営の重要性を学び、各部員事業所の決算書を持参し、簡易経営診断を行い、現状を把握するとともに今後の対応策を検討した。
第二回目はクレーム対応の必要性やグループディスカッションでの発表など、自社に置き換えての対処法を学んだ。
第三回目・四回目は、事業継承についてご講演いただき、事業継承を円滑に進めるためのステップ「気づき・現状を知る・決定・作成」について失敗事例を参考にしながら「築き上げた事業を・いつ・誰に・継承するのかを早急に手を打つことでスムーズな事業の世代交代をやらなければならない」ことを学び、経営者として実践に役立つ知識を深めた。
今回の研修会の内容は、経営の基本から後継者問題まで流れを勉強でき、部員にとってもスキルを身につけ、自社の経営内容に興味を持てた研修会になったと思われる。 また、自社の財務諸表を普段から分析する部員は非常に少なく、各事業所の問題点の洗い出し、把握する良い機会となり、かつ相続税や贈与税の違いなど事業継承を行ううえでの今後の取組みに役立つ内容であった。
全行程が4回という長丁場であったこともあり、参加人数が思ったより伸びなかった。今後は青年部はもちろんのこと部員以外の会員でも受講してもらえるような内容にし、広く青年部活動をアピールしたい。